コピー印刷(簡易印刷・リソグラフ印刷)の苦手な用紙

コピー印刷(簡易印刷・リソグラフ印刷とも言われる)はコート系の用紙にはうまく印刷ができません。コート系の用紙とは、よくチラシやパンフレットに使われますが、表面がコーティングされてツルツルとした紙です。コート紙やアート紙と呼ばれ光沢と無光沢のものがありますが、これらはインクがあまりしみ込まず乾きも遅いからです。 逆にコピー用紙や上質紙 (コピー用紙の質の良いもの)また学校でよく使われるワラ半紙のような表面にザラツキのある方が適当にインクがしみ込み裏写りせず安定した印刷ができます。

ではコート系の紙にはどうやって印刷するの?ということになりますが、 主にオフセット印刷という方法で印刷しています。 前にもお話したとおり印刷業者の多くはこの方法で印刷しています。私もオフセット印刷の経験がありますが、コート系の方がコピー用紙などよりもインクの乾きが早く印刷がし易いように思います。

コピー印刷とオフセット印刷、それぞれ得意な用紙、苦手な用紙が全く逆の結果になりますがこれは印刷方法、版の材質、インクの性質が違うからです。

また用紙の厚さでも苦手があります。コピー用紙よりも薄い紙、ハガキよりも厚い紙はうまく給紙されず印刷に苦労します。

コピー印刷とオフセット印刷の違い

オフセット印刷は、通常印刷会社が用いる印刷方法です。まず印刷用の版を作リますが、PS版(アルミ板に感光材が塗られたもの)と呼ばれる版にパソコンで作ったデータをレーザー出力します。それを現像することによって画像が現れ、版が完成します。PS版のほかにシルバーマスターやピンクマスターと呼ばれる、紙製のものやフィルムベースの版もあり、それぞれ耐刷枚数や画像の精細さ、または価格などに違いがあります。一番高価なPS版は耐刷力も精細さにも優れており、カラー印刷や枚数の多い場合に使用され、シルバー、ピンク版は1色・2色または印刷枚数のそれほど多くないものにと用途により使い分けします。 このように製版された版を印刷機械のドラムに巻き付け印刷を開始します。

  1. まず版の画像部分だけにインクが付きます。
  2. 版の画像がブランケットと呼ばれるゴム版に転写されます。
  3. 最後にブランケットと紙が密着し印刷ができます。                       ※オフセット印刷の場合は直接、版と紙が触れて印刷されるのではなく、            版→ブランケット→紙へと画像が写り印刷されます。

 

コピー印刷は孔版印刷という方法で、簡易印刷やリソグラフ印刷とも呼ばれていますが、オフセット印刷とは版の作り方に違いがあります。コピー印刷(孔版印刷)の場合、たとえば印刷したい文字があるとすればその形どおりに版に穴をあけて、そこからインクを染み込ませ紙に転写するという印刷方法です。 そんな方法できれいに仕上がるの?と気になりますが、品質はオフセット印刷のピンク版並みとも言われるほどです。当社でも使用している最新のリソグラフは小さな文字や写真・グラデーションも精細で、ますます綺麗になったと感じます。

  1. コピーをとる時と同じように原稿をセットしてスタートボタンを押せば機械の中で版が作られます。パソコンで作ったデータからなら更にきれいな仕上がりになります。
  2. 後は枚数をセットして開始のボタンを押すだけで印刷ができます。

コピー印刷の版はオフセットの版に比べてもかなり安価なことと、耐刷枚数がそれほど多くなく小ロットの印刷物に適しています。版も自動で印刷機械の中で作られますのでオフセット印刷のように版を現像したり、版を機械にセットしたりという手間も省け、その分スピーディーで印刷コストを抑えることもできます。