コピー印刷(簡易印刷・リソグラフ印刷)の苦手な用紙

コピー印刷(簡易印刷・リソグラフ印刷とも言われる)はコート系の用紙にはうまく印刷ができません。コート系の用紙とは、よくチラシやパンフレットに使われますが、表面がコーティングされてツルツルとした紙です。コート紙やアート紙と呼ばれ光沢と無光沢のものがありますが、これらはインクがあまりしみ込まず乾きも遅いからです。 逆にコピー用紙や上質紙 (コピー用紙の質の良いもの)また学校でよく使われるワラ半紙のような表面にザラツキのある方が適当にインクがしみ込み裏写りせず安定した印刷ができます。

ではコート系の紙にはどうやって印刷するの?ということになりますが、 主にオフセット印刷という方法で印刷しています。 前にもお話したとおり印刷業者の多くはこの方法で印刷しています。私もオフセット印刷の経験がありますが、コート系の方がコピー用紙などよりもインクの乾きが早く印刷がし易いように思います。

コピー印刷とオフセット印刷、それぞれ得意な用紙、苦手な用紙が全く逆の結果になりますがこれは印刷方法、版の材質、インクの性質が違うからです。

また用紙の厚さでも苦手があります。コピー用紙よりも薄い紙、ハガキよりも厚い紙はうまく給紙されず印刷に苦労します。

印刷物(チラシ)をそのままコピー印刷できる?

初めてのお客様からの「B4で赤1色のチラシですが、これをA4に縮小、赤色でコピー印刷できる?」との問い合わせを頂きました。とにかく原稿を送ってもらい「お試し印刷」で確認いただくことにしました。

さっそく届いた原稿を見ると写真はなかったのですが、背景に薄い模様があり一部グラデーションのあるチラシでした。これをできるだけ手間をかけず、きれいにコピー印刷する方法を考え2通り試してみました。

①・・・まず通常は印刷用の原稿を作るときは黒一色で作るので、まず赤色で印刷されたチラシをモノクロコピーをし、それを印刷用の原稿として使う。                     ②・・・チラシを直接、印刷機械の原稿台にセットしてスキャン製版する。

①の結果・・・ 黒1色の原稿にすることで しっかりと製版できて安心と考えたのですが、コピーの段階で背景の薄い模様も濃くなりすぎて文字が見にくかったり、とにかく全体が濃いイメージで印刷されました。                                           ②の結果・・・赤色で印刷されているためスキャンの読み取り濃度を一番濃く設定して製版。背景の模様もちょうどいい濃さで小さい文字も潰れることなく全体的にすっきりとした印刷上がりになりました。

お客様も②の仕上がりで十分と早速ご注文をいただきました。

印刷物からのコピー印刷はもちろんできますが、たとえば淡い色で印刷された原稿は、一度モノクロコピーをしてそれを印刷用の原稿にする方法になるかもしれません。